軽自動車販売台数の上半期の集計結果は発表された。発表元は一般社団法人 全国軽自動車協会連合会(全軽自協)であり、この発表を毎回楽しみにしている。
総論から言うと、王者ホンダのN-BOXは相変わらず不動の1であった。もっというと上位の顔ぶれに大きな変化はなく、波乱のない安定の軽自動車販売ランキングだっとと思う。
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2020年上期 軽自動車販売台数1位:N-BOX
王者N-BOXは健在。コロナな状況でも順調に販売台数を伸ばしている。2位との差を3万台以上つけているのはもちろん、乗用車(軽ナンバー以外のクルマ)の1位「ライズ」よりも売れており、実質日本で一番売れたクルマとなる。上期ベースでいうと6回連続の首位となる。
N-BOXは、なんでこんなに売れるのでしょう。クルマ本来のハードの素晴らしのは分かっているが、全てのお客様はハードの良さを基準に選んでいるとは思っていない。こって口コミ要素やブランド化の影響が大きいと思っている。他のメーカーもホンダN-BOXをベンチマークとしてクルマ開発を行っているであろうし、十分N-BOXを凌駕するクルマを販票していると思う。それでもこの販売台数の差である。もう「N-BOXは素晴らしい!神である!!」的なフェーズに入っている。そういう意味では他メーカーがN-BOXの牙城を崩すのは並大抵のブレイクスルーでは無理だと思う。
2020年上期 軽自動車販売台数2位:スペーシア
スペーシアは、前回3位からのワンランクアップである。この要因は、スペーシアギアの存在が大きいのではないかと推測している。(発表された統計情報には、スペーシア一括りで集計されているので、スペーシア/スペーシアカスタム/スペーシアギアの内訳は分からない。
スペーシアギアといえば、ムロツヨシのあのCM。スペーシアギアを所有したときの充実したライフスタイルを連想させる良いCMだと、素人ながら感心している。そう思っている視聴者は多いであろう。
2020年上期 軽自動車販売台数3位:タント
2019年7月にフルモデルチェンジしたばかりなので、堅調な販売台数、順位である。本家スーパーハイトワゴンであるタントとしては、更なる上位を望んでいたと思うが。ただし、今後のライバル車はブラッシュアップを続けてくるはず。ここらで一発テコ入れしておいかないとズルズル順位を落としてしまうかもしれない。
2020年上期 軽自動車販売台数4位:デイズ
デイズも、スペーシアギア同様、CM上手なクルマだと思う。技術のアピールはもちろん、女性の取り込みもうまくいっているのではないだろうか。1位から3位はスーパーハイトワゴンというカテゴリーの売れ筋ライン。そういう意味では4位に入ったハイトワゴンの日産デイズはあっぱれな成績なのではないだろうか。
2020年上期 軽自動車販売台数5位:ムーヴ
ムーブ…よく頑張っていると思う。前回のフルモデルチェンジは2014年。直近のマイナーチェンジですら2017年という状況。それでこれだけ売れるとは、どんだけ良いクルマなんだ!って話である。そんなムーヴも今年こそフルモデルチェンジではないかと噂されている。そうなると来年は、N-BOXをも脅かす販売台数をたたき出すかもしれない。楽しみである。
6位以下の気になる軽自動車:ハスラー
トップ5には惜しくも入らなかったが、興味深い軽自動車がスズキの「ハスラー」である。2019年の順位は9位であったが、今回は7位まで順位を上げてきている。ワゴンR、N-WGNを抑えての順位である。このクルマも所有したときの充実なカーライフが想像しやすいいいクルマである。上位のクルマたちの壁は高いが頑張ってもらいたい1第である。
最後に、2020年上期の軽自動車販売台数の順位を表にまとめておく。
順位 | 車名 | メーカー | 販売台数 | 2019年順位 |
---|---|---|---|---|
1位 | N-BOX | ホンダ | 101454 | 1位 |
2位 | スペーシア | スズキ | 65323 | 3位 |
3位 | タント | ダイハツ | 62253 | 2位 |
4位 | デイズ | 日産 | 55239 | 4位 |
5位 | ダイハツ | ムーブ | 48283 | 5位 |