ダイハツ「ウェイク」が売れない理由|タントと比較して分かった事とは?

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ダイハツ「ウェイク」と「タント」は、軽自動車の売れ筋カテゴリーであるスーパーハイトがゴンに属するクルマである。ダイハツはこのカテゴリーにこの2車種を投入しているが、販売台数に大きな開きがある。この理由について考えてみる。

よく売れるタントの陰に隠れるウェイク

実際、ウェイクとタントはどれくらい売れていて、2車にどれくらい開くがあるのだろうか。まずは2車の販売台数と軽自動車販売ランキングをまとめてみた。

年月 タント ウェイク
2019年7月 3位(14,520台) 14位(1,724台)
2019年8月 2位(16,838台) 15位(1,677台)
2019年9月 2位(21,858台) 15位(2,085台)
2019年10月 3位(11,071台) 13位(1,771台)
2019年11月 1位(21,096台) 15位(1,200台)
2019年12月 4位( 8,081台) 14位(1,199台)
2020年1月 4位(12,332台) 15位(1,221台)
2020年2月 3位(14,496台) 14位(1,749台)
2020年3月 2位(17,370台) 16位(1,877台)
2020年4月 2位( 8,295台) 14位(1,234台)
2020年5月 8位( 2,497台) 15位(  893台)
2020年6月 5位( 7,263台) 17位(1,044台)

タントは王者N-BOXの牙城を崩せずにいるものの、安定的に上位をキープしている。2019年11月には一度販売台数1位になっている。少し気になるのは後半2ヶ月の失速か。今後の持ち直しに期待である。
一方ウェイクは、じり貧である。14位15位が定位置な感じ。販売台数もタントの1~2割程度と振るわない。スーパーハイトワゴンのカテゴリー内でみたら全メーカーの中で一番売れていない車がウェイクである。(OME等は除外)

なぜウェイクは売れないのか比較してみた

売れ筋である軽スーパーハイトワゴンであるにも関わらず、ウェイクがここまで売れない理由は何か?

一番大きな要因は、ウェイクの価格設定だと思われる。

タントの最安値は、スマートアシスト非搭載のLグレードで「124.3万円」。一方ウェイクはDグレードで「137.5万円」である。この価格差は13.2万円。軽自動車においてこの価格差は大きい。ウェイクは、スーパーハイトワゴンであるタントの全高をさらに80mm(室内高で75mm)高くしたクルマである。その分価格が高くなるのは致し方ないところであるが、購入を検討しているユーザーにとては大きな分岐点なんであろう。

車種 全長 全幅 全高 室内高
タント 3395 1475 1755 1370
ウェイク 3395 1475 1835 1455

ちなみに、スーパーハイトワゴンの「タント」とハイトワゴンである「ムーヴ」の全高の差は、ムーヴが1630mmなので125mmである。価格差は11.0万円。
ムーヴとタントには後席ドアがヒンジ式からスライド式に変わるという違いもあり、この11.0万円の価格差には納得感がある。
逆に言うと、タントとウェイクの価格差についてはダイハツ車間の比較でみてみても割高感があることになる。

ウェイクの魅力 タントの魅力 そしておすすめは?

価格の差は置いておいてウェイクにはウェイクの魅力がある。
ウェイク背の高い分、荷物の積載量は多い。特に背の高いものを縦に積むときは重宝する。また実は室内長もタントより35mmほど大きい。そしてレジャーエディションなどは防水仕様となっておりウェイクの特性を生かす良いグレードだと思う。
また座席座って比べてみると気が付くが、全高が高い分窓が大きく開放感がある。後部座席に座る人も窓からの眺めがよい。感覚的なものの違いであはるが、重要なことだと思っている。

タントの最大の魅力は、助手席側の乗り降りのしやすさ。通常前席ドアと後席スライドドアの間には柱があり、前後両方のドアを開けでもその柱は残る。タントはこの柱をなくした。正確には、柱をドアの中に組み込んだ。このことによって、助手席側の乗り降りが圧倒的に楽になっている。大きな荷物の出し入れや、子供の乗り降りなどでその便利さを実感できると思う。

それぞれ特徴のあるウェイクとタント。おすすめはどっちなのだろうか。
2つを比較してみてそれぞれの長所を生かせるシチュエーションから考えてみた。

ウェイクは、荷物を多く積んで出かけるような趣味を持ち、その趣味を存分にたのしむ充実したライフスタイルも求める人向きである。クルマはやや割高ではあるが、大人っぽく力強いエクステリアデザインも相まってアクティブなカーライフが想像できる。

タントは、子育て世代やシニア世代におすすめな1台である。助手席側の乗り降りにしやすさに魅力は尽きる。子供の乗り降り、足腰の良くない年配の方、手荷物をもっての乗り降り、どれも他のクルマでは体感できない快適さである。

それぞれのクルマの特徴を最大限活用できるクルマ選びをしていただきたと思う。