トヨタのヤリスクロスが8月1日予約受付を開始した。
ここではヤリスクロスが気になり、購入を検討している人へ注意してほしいこと3点をお伝えしたい。この注意すべき3点に気が付かず無駄に悩むことを避けるために、最初に把握しておいてもらいたい。
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注意点1 ヤリスクロスはデカい!3ナンバー
ヤリスクロスって、ヤリスのクロスオーバーSUVだから小さいイメージがあると思うが、実は意外とでかい。
ヤリスの車体サイズは、全長4180mm×全幅1765mm×全高1560mmである。
ポイントは2点ある。
全幅が1750mmを超えており3ナンバーとなる。これはクルマ全体が大きいというよりもSUV特有の足元のしっかりしたデザインを表現したものである。SUVは一様には幅広傾向である。とはいっても絶対的な車体幅が1750mmより大きいことには変わりはない。
もう1点、全高が1550mmを超えている。1550mmは何の基準化というと立体駐車場に入庫できる車高の制限の一つである。最近の立体駐車場は少なくなっているが、以前からあるような立体駐駐車場は、全高1550mm未満という制限があることが多い。利用する可能性がある方はご注意を。
ちなみトヨタで全高1550mm以下に対応しているSUVには、C-HRがある。
注意点2 アルミホイールのサイズが16インチ
ネットや簡易リープレットで出回っている画像をみると、ヤリスクロスの足元は力強くかっこいい。これはブラックアウト化した大型フェンダーと18インチアルミホイールが好印象に大きく貢献している。
ただし、このアルミホイール(18インチ)が標準装備されているのは最上級の「Z」のみ。それ以外のグレードは16インチホイールとなる。1インチならまだしも2インチ小さくなるのはかなり印象が変わるはず。現物を見ずにZグレード意外を購入する方はご注意を。
※Zグレードと同じホイールは、83,600円でオプション設定がある。
注意点3 ヤリスクロスのヘッドライトはほぼハロゲン
ヤリスクロスのグレード構成はガソリン車が4グレード、ハイブリッド車が3グレードとなっている。ガソリン車の再開グレードは法人向けで安全装備のつかないモデルとなっている。一応ヤリスクロスのグレード構成と価格を下の表にまとめる。
エンジン | グレード | 価格(2WD/4WD) |
---|---|---|
ガソリン車 | XBパッケージ | 1,796,000/2,029,000 |
X | 1,896,000/2,127,000 | |
G | 2,020,000/2,251,000 | |
Z | 2,210,000/2,441,000 | |
ハイブリッド | HYBRID X | 2,284,000/2,515,000 |
HYBRID G | 2,394,000/2,625,000 | |
HYBRID Z | 2,584,000/2,815,000 |
この中で、最初に気を付けるべきことはヘッドライトの内容である。ガソリン車ハイブリッド車共通で、最上位グレードの「Z」にはLEDヘッドライトが装備される。それ以外のグレードはハロゲンヘッドライトが標準装備となる。価格を抑えるためとはいえ、トレンドに逆行したイマイチな装備内容である。
あと、同様にバンパー両脇にある縦型のデイライトもZのみ標準装備である。
ヘッドライト種類は古い順にのハロゲンライト、HIDライト、LEDライトであり、20年くらい前からどんどん進化し現在のトレンドはLEDライトとなる。
ハロゲンライト、LEDライトの違いを簡単にまとめておく。
ハロゲンライトは、フィラメントが発光するオーソドックスな電球で、淡い暖色系の光をだす。トゲのある言い方をするならば「安っぽい色、古い感じの色」で光る。明るさはHIDやLEDに劣る。また寿命が短くやる800時間・約3年であり交換メンテナンスを前提としたライトだ。
HIDライトは、アーク放電で発光し球切れがない。呼び方はいろいろあり「キセノンライト」「ディスチャージヘッドランプ」と呼称する場合もある。メリットは明るいこと。寿命は2000時間・5年以上である。
LEDライトは、発光ダイオードを使ったライト。消費電力が少なく寿命は30000時間・15年となりほとんどのユーザーは交換不要である。最大光量に至るのは一瞬で発散の少ない直線的光も特徴の一つ。
実は、本家ヤリスも同じような装備構成をしている。
ただ、格下のライズですらLEDヘッドライトは全車標準装備であるので、トヨタさんやらかしてくれましたね!
Zグレード以外で、このLEDヘッドライト等を装備したい方は、71,500円でオプション設定できるのでご検討いただきたい。
ヤリスクロスは安く見えるが、こだわる人には高くつくかも
商売上手なトヨタは、巧みなグレード構成と価格設定をしてきている。こだわりの機能が欲しい場合は、最上級グレードかオプション設定する必要が出てくる。つまり見積額は跳ね上がってくる。
このあたりを鑑みて、自分に合うヤリスクロスのグレード・オプション装備を見極めてほしい。