MX-6 6兄弟に埋もれた名車|美しいデザインの日本車

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1992年に発売されたマツダMX-6を紹介する。私の中で『隠れた』美しいデザインの日本車の代表格である。

この車は、二代目であり初代は1987年から1992年まで、アメリカで販売されていた。当然当時の私は初代MX-6の存在は知らなかった。

二代目MX-6は、マツダが販売チャネル拡大路線の中誕生した悲しいクルマ。
当時クロノスというベース車を元に、ユーノス500、アンフィニMS-6、オートザム・クレフの兄弟が生まれた。ちなみに当時マツダと提携していたフォードからは、テルスターという父親の違う兄弟もいた。

実質クロノス6兄弟の一人としてMX-6が存在する。MX-6以外は4ドアセダンであり、そういう意味ではMX-6だけは明確な色分けをされていたのはせめてもの救いである。

MX-6は販売された1992年の少し前は、プレリュード、シルビアと俗にいうデートカーと言われる2ドアクーペがもてはやされていた。遅ればせながらその流れに乗ろうとしたのがMX-6である。

ブームの後発車だけあって先輩プレリュード、シルビアに負けない優れたデザインの車だとも言う。3ナンバーサイズで余裕のある伸びやかデザインは、他よりヨーロピアンな雰囲気を醸し出しており、一線を期している。

当時のマツダ車のデザインは秀逸で同時期のRX-7、ユーノスロードスターが大きな脚光を浴びる中での日陰な存在なってしまい、販売は低迷。わずか4年強という短命となった。

もしこのMX-6が他メーカー、もしくは他の時期に販売されていたら、もっと脚光を浴びる存在になれたかもしれない。